4月も中旬に入りましたので、掛物は葦に千鳥図にしました。青々と葦が茂る水辺を千鳥が飛ぶ景ですが絵師は肥後狩野派初代狩野成信(しげのぶ)と伝え聞いています。藩お抱え絵師は藩から知行を頂いているので絵は買い上げにはならず公務として絵を描いて納める形となるので署名はいれません。
熊本の実家の襖絵の一部だったのです。軸装しようとしたのですが、金の部分が厚すぎて軸装しても巻けないと言われ、和室にも洋室にも飾って違和感のないデザインに額装したものです。

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炉の時期もあと僅か、花屋にも4月中旬になって椿がめっきり少なくなりました。

月見車椿が青山 花長に僅かにありましたので、黒百合と紫蘭を添えて信楽焼 蹲る に入れました。月見車の極淡い桃色が可憐です。

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旅箪笥の点前は4つのやり方があります。

下の写真はその1つ、中棚を、戸袋の内に箪笥の外壁に傾けて使う要領

濃茶の場合は水指をすぐに使える状態にして茶入を置きつけた状態から茶碗を持ち出します。

薄茶の場合には、おしまいいたします、の挨拶のあとすぐに左手で中棚をはずし箪笥の左に立て掛けた扉の間に差し入れて、水指の蓋を開けます。

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次の写真は中棚を上棚に重ねて使う要領。
この場合は初めの挨拶のあと、建水を進めた手で中棚を取り出し上棚に重ねておいて、茶碗をてります。
濃茶の場合は中棚を上板に重ねた状態から茶碗持ち出しとなります。

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こちらは一番基本的な要領。
棚は上げずに水指を引き出した状態で使う要領

この点前の方は今年一月末に入門した中国からの留学生さんで、入門してまだ3ケ月目なのですが、自宅で毎日略盆を稽古し、すでに炉棚物に進んでいます。

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最後にこちらが上板を棚の前に下ろし、中板を居前に下ろす野点の要領。

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野点の要領の場合には清めた後の茶入や棗の位置は水指前となります。

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